MISTOVERは2019年10月10日発売のローグライク×ターン制コマンドバトルゲーム。システムが独特で、ゲーム性は面白いのですが、息苦しいまでに感じる緊張感のあるゲームオーバーシステムがプレイヤーに襲ってきます。プレイヤーロストやセーブデータがなくなってしまう危険性があるので、ある程度覚悟が必要なゲームになっています。
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初心者向け・購入を考えている人
普通のゲームならば、「やればできる(謎理論)」や「レベルを上げて物理で殴る」とかあれこれ付けてオススメモードに入るところなんですが、このゲームはやらかした時の喪失感が半端ないほどのダメージを伴います。ゲームの購入を考えている人は必ず理解してからの購入をオススメします。
知っておくべき事前情報
このゲームで最も重要な知っておくべきこととして上げられるのが、常に何かを失う危険性を伴っているということです。もちろんそういったリスクがたまらねぇぜ!という人にとっては十分に楽しめるゲームだと思いますし、ある程度準備や攻略を組むことで大幅にリスク回避することが可能です。
セーブデータのロスト
最も重要なのが、「滅亡の時計」によるセーブデータのロストです。これはゲームを進める上で最も重要で注意すべき点です。ゲーム中では常に滅亡の時計の針の位置を注意する必要があります。時計の針が一番上まで進んでしまうと、ゲームオーバーとなり最初からやり直しとなります。
滅亡の時計の進退は、ゲームでの探索内容によって採点されます。主な採点基準は
1.ダンジョン内の光花(ライトフラワー)を点けたか
2.モンスターを倒したか
3.ガラクタを回収したか
4.宝箱を回収したか
5.パーティーのレベルが高すぎないか
6.誰か死亡したか
そのほかにもあるかもしれませんが基本は以上になります。最も重要なのは1~4の項目なのですが、これがなかなかしんどいです。1回の探索をしっかり行わないとほとんどの場合時計の針が進んでしまいます。針が進むかどうかの目安ですが、画面下に表示されている達成率が100%付近まで達成されていないと時計の針が進んでしまいます。この達成率は、各行動ごとに%が加算されるようになっています。
装備や道具の持ち込みなどを忘れて、即退却などをしてしまうと、目も当てられない結果となってしまいます。また、各行動を達成するたびに%が少しずつ増えるのですが、この増え方はおそらくパーティーの平均レベルによって変化します。適正レベルであればガラクタ回収で3%増えるが、パーティーの平均レベルが高いと1%しか増えない場合もあります。
怖すぎてあまり検証出来てませんが、記録してた限りだと、1キャラデスすると約15%ほど減算されます(レベルなどによってブレがある模様)。これが探索の序盤で噛み合ってしまうと一気に時計の針が持っていかれてしまいます。自分の場合、育成の準備からしっかり探索完了するまで、だいたい20分ぐらい見ながらやっています。オートセーブがあるので、戦闘中でも終了して大丈夫ですが、探索中の流れとかもあるので極力まとめて遊んだ方がいいですね。
キャラクターのロスト
次に気になるのがキャラクターのロスト。戦闘中死亡してしまうと、そのキャラクターは使えなくなってしまいます。手塩にかけたキャラクターに愛着が湧いてしまうと
救済措置としてHPが0になっただけでは死亡にはならず、戦闘中にHPが0になるようなダメージを負った場合「生死の境界」というバフアイコンが追加されます(下図だと右上の赤いガイコツ)。この状態で
1.ターンが経過するたびにカウントが減っていき、無くなってしまう
2.追加でダメージを受ける
のいずれかが満たされるとあえなくキャラロストとなります。生死の境界中のみSOSという自分の行動をほかのキャラが代わりに行ってくれる特殊コマンドもあります。
ちなみに上図の状態ですが、手持ちにポーションや包帯がないとキャラロストほぼ確定になります。
この状態を利用した攻略もある気がしますが、なかなか怖くて扱えませんね。慣れないうちは生死の境界→失血での死亡という流れが多いかもしれません。
誰かがデスしたら即退却するのが良いですが、先程の「滅亡の時計」システムのおかげでちょっとだけでも達成率を上げてから帰投しようと足を伸ばしてしまうと、パーティーが少ない中での戦闘に巻き込まれて2次災害が巻き起こる、という悪循環が発生して立て直しが非常に難しくなります。
アイテム枠のロスト
これはものがなくなるというよりはものを詰め込むスペースが無くなってしまう方向でのロストです。アイテム枠は、探索中のカバンと倉庫のの2つがあります。探索中のカバンはじっくり巡回していると後半にパンパンになってしまいます。こちらは行動しながら消費アイテムをどんどん使って、持てるようにすればわりとなんとかなりますが、問題は帰投後の倉庫整理がほんとに大変になります。
倉庫でのアイテムは、武器や防具だけでなく、消費アイテムや日誌系まで個別の個数として換算されてしまい、合成などに悩んでいたり、アイテムを沢山貯蔵しておきたいなどが思ったように出来ません。
日誌系はサポートの各拡張の為に必要なんですが、レベルがあがるたびに必要になる日誌の数が増えていきます。Lv2→Lv3で20個必要になります。拡張できるものは8つほどあるのですが、Lv2の状態でかみ合わせが悪いと、19×8の152個の日誌で埋まる可能性があります。この他にも合成に必要な素材や鑑定に使う素材、ジンクスを矯正する素材など、個数が必要になるようなアイテムが我が物顔で圧迫して来ます。
ちなみに合成や鑑定に使う素材は探索する場所によってそれぞれ異なるため、エリアをまたぐ場合は個別に必要になります。
ゲーム的に探索をしっかりしないといけなくて、おかげでアイテムが溜まりやすいので、すぐにパンパンになりますよ。食料とかはわからなくも無いですが、日誌や鑑定素材に関してはノーカンにして欲しいところ。
探索・戦闘の注意点
探索時や街へ帰る場合にも知らなければかなり不利な情報も多いです。説明は入るのですが、ヘルプページなどがなかったり、読みにくくて飛ばしてしまったりしてしまいがちなので、認識するのに時間がかかってしまいました。
消費アイテムは汚染される
探索中に手に入れた食糧や種、包帯などの消費アイテムは街に戻る際に汚染されてしまいます。特に重要になる食糧は効果が4分の1にまで減少する上、使った際、副作用まで引き起こしてしまう様になります。副作用は出血したり操作が反転したりと様々です。
この汚染されたアイテムになってしまうのが曲者で、探索に不安がある場所に行く時、大量に消費アイテムを持ち込みたいのですが、余ってしまった場合に、全てが汚染されてしまいます。また買えばいいじゃない、と思うところなんですが、ショップから同じ商品は5個しか購入できず、1度探索に出て街に戻らないと再購入が出来ません。購入に必要なゴールドは余りがちですが、ほしい時に一気に購入できないというのがかなり不安過ぎます。
持ち込みすぎた場合にもリスクが発生し、持ち込まなかった場合にもリスクが伴うので、慣れるまではこのバランスがかなり重要になります。持ち込まなかった時にアイテムが足りずにリカバー出来ずコテンパンにやられてしまい、結果として滅亡の時計の針が進んでしまいます。
持ち込みすぎた場合
持ちすぎた場合の悪循環は主にこんな感じ。
1.使った使わなかったに限らず、次回探索時に消費アイテムが足りなくなる。
2.一気に購入するには探索から街に戻らなければならない
3.探索はしっかりしないと滅亡の時計が進んでしまうので時間がかかる
余る分には調整していけば良いのですが、足りない場合が大変です。持ち込みの数が5を越えている場合、1回の探索での購入数より多く必要になるため、探索するたびに在庫が減っていきます。
日頃からある程度倉庫に貯蔵していれば耐えれますが、足りない場合にかなり大変なことになります。常に何個持ち込んでどのくらい足りなかったかというのを把握しながら探索しましょう。
持ち込まなかった場合
持ち込みが足りなくて失敗するパターンとしては、かなりヤバイことが多いです。主に消費アイテムが原因で探索失敗に追いやられるパターンとしては、
食糧不足>空腹で誰かが倒れる・探索スキルが使えずに追い込まれる
種不足>視界確保が出来ず敵に襲われる・周囲が見えずに探索に時間が取られる
包帯不足>失血が原因での死亡(ダメージ蓄積や生死の境界でのトドメなど)
などが考えられます。補給が足りずに誰かが死亡してしまったり、急いで街に戻らざるを得なかったりして滅亡の時計の針が進んでしまった場合はかなりまずいですね。特にキャラロストが一番ダメージが大きく、新しいキャラの再育成というのが本当にしんどいです。
まず元のキャラと同じステータスはほぼ期待出来ません。数値的なものもですが、ジンクスやスキル構成が同一のものはほぼ現れないと思って良いでしょう。パーティーを組むと、ジンクスを調整して行動順の調整を行うのですが、早すぎたり遅すぎたりなかなか噛み合わないばかりか、そもそも必要なスキルがない!という事態も発生します。
いずれにもリスクが伴いますが、可能であれば持ち込みすぎて無駄にしたなーってところから調整していくのが良いです。そのためにも慣れた場所の探索ではちょっとずつ貯蔵できるようにしておくと良いです。キャラの再育成は本当に大変なのでそれだけは回避できるように危険を察したら一目散に街へ戻りましょう!
陣形は常に戻す
このゲームの戦闘中の面白くもあり、複雑でもある要素の一つである戦闘の陣形。自分から敵に戦闘を仕掛ける場合は崩されることも無いのですが、戦闘中に乱される場合があります。(キャラ自身のスキルや敵の攻撃などでも動くことがあるので)
戦闘する場合、キャラが動くことも想定に入れて陣形をつくる必要があるのですが、戦闘終了後に崩れた陣形は崩れたままになります。
なので次の戦闘をそのまま行った場合、自分から攻撃を仕掛けても、へんてこなまま戦闘が開始され、思った通りの展開が作れない場合があります。
これに関しては、戦闘終了後にLT+Aのショートカットを使って、陣形を元に戻すクセをつけておけば回避可能です。
命中率が何よりも大事!外したときのデメリットが大きすぎる!
MISTOVERにおいて、命中率というのは戦闘においてとても重要な役割を持っています。特に知っておかなければならないことは以下の2つです
1.命中率は最大で90%
2.ハズレた場合反撃を食らうピンチ
自分の見た限りでは、少なくとも命中率が100%になったのは見たことがありません。それ以前に90%より大きい数字になっているのも見たことはないです。(後半の武器やアクセサリーなどで補正可能かもしれませんが)
なので常に外れる可能性を考慮する必要があります。この攻撃をミス(外した)場合というのがかなりやっかいで、こちらの戦略を見事に崩される可能性があります。それは命中率にする重要な役割その2の反撃を食らうピンチにつながるからです。
味方の放った攻撃を、敵が回避もしくはガードした場合、対象の敵の攻撃順が繰り上がるという仕様があります。普通のゲームの感覚だと、命中率低くても当たればラッキーって感じでとりあえず攻撃したいところですが、低命中率の攻撃は打つことでむしろ味方全員をピンチに追い込むことすらあります。
例えば下図のような攻撃順になっている場合、ロウニンの連携技を狙っているが、途中パラディンに悪いジンクスなどが発生していて、命中率が大幅に低下している場合、あえて攻撃をせずに防御などを行った方が安全に戦えるようになっています。ウィッチの攻撃はランダムマジックが発動すると移動してしまうため、隊列が崩れる可能性がありますが、その場合はシャドーブレードが移動して陣形を立て直すので問題ありません。
このように敵に対して1ターン目に先制をとっても、順番の早い攻撃キャラが外してしまうと、敵の攻撃が割り込んで来てしまうので、そこも考慮に入れて戦闘を行う必要があります。
ちなみに相手が攻撃をガードしても割り込んで来るので、90%で当てて、15%のガード発生を回避する必要があるので、どれだけ調子が良くても約77%しか安全に攻撃が通りません。これを常にともなう緊張感と言っていいのかは疑問ですね・・・。
序盤によくあるのが、先制するも初手調子の悪い人が全体攻撃を行って、大勢の敵が回避した場合、ボッコボコにされて先制したはずでは?という残念な事態に
探索中の操作は慎重に!壁にぶつかっても1ターン減る!
あとは慣れとの勝負かもしれませんが、このゲームの探索中の操作では、壁にあたっただけでも1ターン経過します。当然の権利のごとく、敵も動きますし、お腹もすきます。1歩が貴重なので、可能な限り斜め移動などで歩数を省略したいですが、斜め移動で通過出来ないところもあります。ちなみに斜め移動はRBを押しっぱなしの状態で移動すれば、斜めだけにしか進めません。矢印のナビもあるのでしっかり使いこなしましょう。
斜め移動が出来ないパターン
主に壁や宝箱などぶつかることが可能なものが進行する縦横に存在すると斜め移動が出来ません。
ただ、カギやガラクタは除去してしまえば以降は斜め移動が可能になるので、取り除けるものは先になくしてから斜め移動を行うことで1歩分節約出来ます。1歩だけだと少ないですが、チリも積もればなんとやらです。
斜め移動が可能なパターン
逆に斜め移動ができるパターンは、罠や草むらなどそのマスの上に移動してから効果が発生するものが上下左右にある場合は斜め移動が可能です。罠がある足場などは歩数の削減以外に、危険から回避する意味でも必須な知識となります。必ずできるようになっておきましょう。
罠によっては空腹度減らされることもあるので急がば回れです!
パーティー編成などで困っている人は、こちらで割と作りやすく強いパーティーを紹介しています。ジンクスなどの調整方法も書いていますので、よかったらこちらも御覧ください