2019年9月6日 待望の「狼と香辛料VR」!
今回は発売前に「狼と香辛料」はどういった作品なのか?魅力とは?原作とVRでの違いなどについてお話したいと思います。
なお、細かいデータ以外は自分の思い出と記憶を頼りに書くため、詳細な情報が知りたい場合はWikipediaを参照するのをオススメします。
Contents
狼と香辛料とは?
2006年2月10日から刊行されたライトノベルである。作品内容としては、中世ヨーロッパを思わせる世界観の中で行商人を生業とする主人公「ロレンス」と狼の化身「ホロ」の話である。
通貨があり、為替という概念が広まり始めたころのお話で、今の時代からすると当たり前に感じることを、行商人の知恵という感じで表現をしたりしています。また、特に経済知識がなくても楽しめる工夫がされているのも特徴です。
どんな話?
ひょんな事で出会ったロレンスとホロは、「北の故郷に帰りたい」と言う願いを叶えるために二人で旅を始めます。故郷へはたどり着けるのか?そもそも故郷はあるのか?人と神は共に行動をすることができるのか?お金は大丈夫なのか?
様々な問題を抱えながら二人は成長をしながら旅をしていきます。
まだ狼と香辛料を見ていないでこれから見てみようと興味を持っている人がいるのであれば、すでに続編というかスピンオフとも言える、途中から同行に加わるコル坊が旅をする作品も出ているが、そちらと間違えてしまわないことに念を押しておきたい。
狼と香辛料であり、狼と羊皮紙ではない!
数ページ読んでしまうと、本作品のとある結末を知ってしまうことになります。予めご注意願いたい。
話の後半になると、上下巻をまたぐ長編も出てくるが、基本的には1巻で解決する構成が多いです。
バトルものとは違い、絶望的な状況からも、知恵と工夫で乗り切るため、違った意味でハラハラ出来るのもこの作品の特徴であると言えます。
行商人というのが、人智を超えた存在ではなく、ロレンス(主人公)も読み手と同じただの人間で、必死に知恵を絞るからこそ読みても一体感を覚えるのではないかと自分は感じていました。
また、ややネタバレにつながるかもしれないが、ホロ(狼の化身で神)は巨大な狼に変身することが出来るのだが、自分の想像していた回数より圧倒的に変身回数が少なかったです。
安易に狼の力を頼らないで、あくまで商人として乗り切ろうとするのもポイント高いです。
なお、商人としてのバケモノは出てくる模様。
作品を支える魅力
ホロ(ヒロイン)の存在
また、狼と香辛料の魅力として、切っても切れないのは、ホロの魅力だと思います。他の典型的なライトノベルヒロインと比較するわけではないが、スタイルドーンの一目惚れキューンのデレー!という感じの媚び方が一切ないのである。
もちろんロレンスとの掛け合いで、あざといフリをすることはあるのだが、お互いの信頼をびしびしと感じられ、なんともくすぐったい心地よさの応酬となっている。
普段は尻にしかれたような関係を取っているが、ロレンスが他のヒロインと話をしていると、相応のヤキモチも妬いてくれる。
ただ、ヤキモチの仕方もホロ流で、他の女性と話しても手綱は自分が持っていることをしっかりと主張してきます。
また、「ロレンスの夢」と「ホロの故郷」を選ぶタイミングがやってくるのですが、人と神との違いという点での葛藤や、商人と少女としての葛藤など、ただのヒロインではない独特の引力があります。
山越えたあとの二人の絆は、さながら長年連れ添った相棒とも言えるような関係になります。
中盤から後半にかけてのお互いの関係は、見てる側にも心地よい安心感が生まれ、この先どうやって最大の問題を乗り越えるんですかねぇとニヤニヤしながら見守れるようになれますよ。
ちなみに私がくるわ言葉のキャラが好きなのは、ホロのせいです。(聞いてない)
ロレンスについて
ロレンスは、行商人として旅をしており、会社だと入社5年目ぐらいでしょうか?
一通りの商いを経験して、新米の小僧のような青さは抜けています。年齢は20代後半ぐらいで、物語の最初に訪れるパスロエ村は、何度も行商で取引をしている村で、商売をしに訪れました。
そこで「ヨイツの賢狼」ホロに出会うことになります。
ちなみに初手変身を見せつけられて腰を抜かすところから始まります。
(あれ、そういえばある意味いきなりホロが裸になってたけど、ラノベ的にはお約束の演出なのか?)
頭は切れる方で、作中でも他の人へのとっさの言葉の切り返しが鋭く、大物相手にも鋭い返しをすることで感心されることがしばしばあります。
商人ならではの返しが多いですが、こういう舌戦も狼と香辛料ならではの楽しみの一つでもあります。
二人の距離感はなんともいつまでも見ていたくなる雰囲気で、彼でなくてはこの冒険も途中で終わっていたと思う。
その他の動物の化身たち
ホロ以外にもいくつか人の姿をして世の中に紛れている人たち(?)もいます。
ホロ同様の悩みを抱えている人や、それにどう向き合っていくのかなどをテーマとした話など、サブキャラも良い味を出していますので、どのストーリーも楽しく読めるようになっています。
ありがたいことにアニメ化されています
アニメでは2シーズン分ほど放映されています。
いきなりライトノベルを読むのが難しい場合、まずはアニメから入るのをおすすめします。
私が作品を知ったのもアニメからでした。
声優さんの演技がうまいのもあって、作品内のホロとばっちりイメージが合うので、ライトノベルから入った人もアニメを見てください(依頼)
VR化について
公式ツイッターでは、かなり前からプロジェクトが動いており、OculusなどのVRプラットフォームではすでに販売されているんですが、このたびSwitch版が発売されることになりました。
実は、あまり情報を入れないようにしているため、流れてくる画像で想像していただけなんですが、とりあえず真っ先に思ったのが、湯治場じゃないの?というのが真っ先な意見でした。なぜそう思ったかは、本編を読んでほしい。
となると、道中でのサイドストーリーという感じの話を切り取ったものなんだろうかと予想してます。
パンを売っている様子からすると、豊穣を司る神として、良質な麦から作られるパンを売って資金稼ぎでもしている、という感じでしょうか?
ホロがプロデュースした麦から作られたパンなら美味しそう。硬いライ麦はもちろん無しね!
ただ、想像以上にデレている様子も見受けられたので、原作崩壊していないかが少し気になるところ。
生放送も少し見たんですが、ホロが楽しそうにケツ叩いてて思わず見るのを止めてしまったんですが、VRの方だと、流石に大丈夫ですよね。信じてますよ。
まとめ
正直久しぶりにノリで書いてしまいましたが、狼と香辛料の魅力が少しでも伝わればと思います。
個人的には「マグダラで眠れ」どうなったの?と思っているが、今回は関係ないので言及はしない。今もSpring Logとして後日談がスローペースではあるが刊行されている。
最終巻までたどり着いても、まだまだ楽しめる作品なのでぜひ手にとってほしい。
また、1ファンとしても、好きなコンテンツが色を変え新たに登場してくれるのが何よりも嬉しく思っています。ただ、この勢いでパチスロ狼と香辛料が出ないことを切に願う。
発売日にはSwitch版狼と香辛料VRを配信するつもりなので、よければ一緒に狼と香辛料の世界を楽しみましょう。